当サイトでも、いくつかの転職サイトに限定したうえで医療職向けのおすすめ転職サイトをご紹介しております。
これらの転職サイト(人材紹介会社)の多くが採用する料金システムは、「掲載は無料だけど転職達成時の成果報酬を支払う」となっています。
面談→求人紹介→転職(入社)
成果報酬として年収の35%を受け取る。
この転職エージェントのビジネスモデルでは、転職させる事がミッションです。
悪い言い方をすると、人材を「商品」として扱ってしまう構造になっています。
「今月の目標は3人転職させることです!頑張ります!」
「あと1人転職させれたら売上ノルマ達成!」
「正社員転職なら報酬が高いから、パートより正社員優先で!」
「採用が厳しいところより、採用率が高いところが楽!」
「地方より首都圏の方が年収が高いので首都圏を狙おう!」
ちょっと極端な話になっていますが、医療従事者のキャリアサポートよりも、こういった思考(転職エージェントの成果主義)に陥る可能性のあるシステムであるとも言えます。
転職サイトのネガティブな口コミ情報に、
- 転職を急かされた。
- 自分の条件とは合わない求人まで進めてきた。
- 「とりあえず面談だけでも受けてみて」といきなり面談のスケジュールを組まれた。
こんな投稿があったりするのを見た事がある人もいると思いますが、このビジネスモデルの根本的な問題とも言えます。
このシステムとは真逆の「掲載自体に費用がかかり、成果報酬は一切受け取らない」というシステムを採用しているのが、非公開求人ドットコムです。
弊社の独自掲載求人に応募する際は、転職エージェントは介在しません。
A.転職エージェントのサポートが必要な人は転職サイトを使用する。
B.不要な人は、弊社の独自掲載求人や、ハローワークなどの求人サイトを選択する。
これで使い分けてもらうのがベストだと考えています。
当サイトの立場からみると、応募者の自由意志で転職活動ができるし、応募者にとって魅力のある会社なら採用に困らない方法だと確信しています。
つまるところ、当サイトのサービスは「成果報酬システムの問題点を解決するサービス」という位置付けになるので、まずは成果報酬型求人サイト(転職エージェント)の問題点・デメリットについて整理したいと思います。
「転職達成時の成果報酬」のデメリット
転職サイトにはメリットもありますが、デメリットも存在します。
メリットについては別で解説するとして、ここでは、「転職達成時の成果報酬」のデメリットについて解説します。
※下記の内容は、転職サイトがダメという意味ではありません。
【採用側にとってのデメリット】
- 求人が埋もれる
- 採用のたびに大きな費用がかかる
- 採用を厳しくすると紹介されない
- ミスマッチが起きる可能性が高い
ハローワークや転職サイトをチェックした事がある人は分かると思うのですが、無料掲載だと、膨大な求人情報の羅列になる可能性があります。
膨大な求人に埋もれてしまうので、結局のところ転職エージェントの営業活動を介さないと求職者(応募者)が集まらないという現象が起こります。
費用については、掲載無料なので一見コスパが良い気もしますが、採用時に年収の35%程度の費用がかかります。
年収500万円の有資格者を3人採用すれば、
1人あたり150万円 × 3人 = 750万円
という大きなコストがかかります。
看護師の一人当たりの平均費用が80万円ほどと言われているので、低く見積もっても3人採用すると240万円ほどはかかります。
もし、採用後に1年程度で辞められたら、かなり辛いところです。
入職後すぐに辞められるリスクを考えたり、本当に価値のある人だけを採用しようと、採用基準を厳しくすると、「この施設はいくら紹介しても採用しない」と判断され、そもそも紹介してもらえなくなります。
転職エージェントにとっては紹介が完了してはじめて成果である事を考えると、紹介したらすぐに採用してくれる施設へ優先案内する事は想像に難しくありません。
すぐに採用される施設へ優先紹介するような状況になれば、それこそ求職者と求人側のミスマッチの可能性がグッと高まります。
【応募者にとってのデメリット】
- 希望とは無関係の求人を紹介される
- 無理に転職を勧められる可能性がある
- 転職エージェントの都合が優先される可能性がある
前述の内容と重なる部分になりますが、すぐに採用される施設へ優先紹介するような転職エージェントなら、希望とは無関係の求人ばかりを紹介される可能性があります。
ネットで調べてみると、「希望とは会わない求人を紹介された」とか、「とりあえず面談だけでも行ってみてと言われた」なんて、口コミがあったりします。
転職エージェントの成果は、あくまでも「転職成功」なので、「転職について、相談させてもらい、色々考える事ができて良かった。」で終わられると報酬はゼロです。
どうにか、「転職しようか迷っている人を、転職させる」ことができなければ成果はないので、転職を勧める傾向にある事は間違いありません。
ノルマがあるなど成果主義になっている人材紹介会社では、強引に転職を勧められる可能性は十分にあります。
端的にまとめると、この成果報酬型と言われる料金システムは、転職エージェント(人材紹介会社)の都合が優先される可能性があると言えます。
転職祝金が貰えるのはメリット?
成果報酬型の中に「転職祝金」を設けている求人サイトもありますが、このシステムもデメリットです。厚労省からも「望ましくない事」と言及されています。
一見、求職者をサポートしているように見えますが、転職エージェントにとってのみ都合の良いシステム(転職を決断させやすいなど)です。
本当に応募者のキャリアを大切にしているなら、目先の転職祝金をエサに転職を決断させるでしょうか。。
そもそも、お祝い金は求人者が出しているお金で、転職エージェントが負担しているわけではありません。
当サイトでは、「転職サイトはサポートが必要な人にとって最適なサービスであると考えていますが、お祝い金を設けている転職サイトはサービスの質に限らずNG」と考えています。
例えば、成果報酬型の中には、「採用から3ヶ月働かずに退職した場合は、成果報酬(手数料)は受け取らない」という保険のようなルールを謳っていながら、応募者には3ヶ月勤続すると祝金が支払われるルールを設けていたりします。
これっておかしくないですか??
応募者が「エージェントから聞いていた話と違う。私には合わない職場だな、、、。」と感じても、3ヶ月後の祝金をエサに「すぐには辞めないこと」を推奨されます。
この説得を受け入れた応募者は、とりあえず頑張ってみて3ヶ月たってから辞める事になります。
採用側は、「採用から3ヶ月働かずに退職した場合は、成果報酬は受け取らない」という条件をクリアしてしまうため、転職エージェントに成果報酬を支払う事になります。
転職サイトの利用者は、希望とは合わない職場に転職させられ、さらにすぐに退職するのでキャリアに傷が付きます。
さらに、酷いエージェントは、このタイミングで、「もっと良い求人が出たので、一度面談してみませんか?」と、さら手数料を目的でのサポートを続けます。※明確な違反行為ですが、実在しています。
当サイトでは、転職サイトのご紹介を行っていますが、「転職祝金」を設けている会社については「おすすめ」していません。
非公開求人ドットコムは、「掲載自体に費用がかかり、成果報酬は一切受け取らない」
- 働きたい職場(事業所・医療施設)がある程度決まっている
- 自分のペースで転職活動を進めたい
- 履歴書の添削や面接日の調整、面接対策などのサポートが不要
- 近隣エリアで求人を探したい
こういった専門職の方々には、転職エージェントを介さない、求人サイト中心の転職活動をおすすめしています。
求人側にとっては、成果報酬型の転職サイトのシステムに納得できない部分がある場合は、当サイトのような「掲載自体に費用がかかり、成果報酬は一切受け取らない」という料金システムを採用している求人サイトの活用をおすすめします。
まとめ
掲載は無料だけど転職達成時の成果報酬を支払うというシステムは、応募者や採用側にとってメリットよりもデメリットが大きくなる可能性のあるシステムです。
当サイトは「成果報酬システムの問題点を解決するサービス」という位置付けです。
成果報酬型求人サイト(転職エージェント)の問題点・デメリットについて整理した上で、当サイトのメリットを説明させていただきました。
当サイトへの有料掲載を検討している方で、「ところでサイトへのアクセス状況はどうなの?」と気になる方は、下記の記事で当サイトのアクセス状況についてご確認いただけます。